LEVEL SIX ツアーダイアリーズ “北東インド,アルナカル・プラデシへの旅”

2014年シーズンよりSTORE BLOGに
LEVEL SIXのパドラー達のツアーレポートを不定期ですが掲載します
記事の翻訳は、Playboating@JPで海外記事の翻訳を寄稿している辰巳信平君です

レベルシックス ツアーダイアリーズ
“北東インド,アルナカル・プラデシへの旅”

Text:NILS DIPPON (ニルス・ディポン)
翻訳:辰巳信平

アジアのビッグウォーターに挑戦したいとずっと思っていた.
今年,ついにその時が来た.ヨナス=グルネワルドが北東インド,アルナカル・プラデシ州への旅を誘ってきたのだ.
すぐにもう二人の素晴らしいメンバーを見つけ,航空券を予約.計画はスタートした.ところが渡航手続きが想像を越える煩雑さで,旅の前に悪夢に突入したか のようでもあった.インド側のエージェントにメールや電話もほとんどできない状態で,アルカナル・プラデシ州への入州許可は出発日になっても未確認だった し,ドライバーが空港に来てくれるかもわからなかった.


* シアン川,巨大な瀬に向かうデイビッドと私(photo:ヨナス=グルネワルド)


* カヤック”との”旅は,かなりキテる(photo:ヨナス=グルネワルド)

アッサム州ディブルガ空港に到着し,ようやくコトが進みだした.ブラマプトラへのタクシーも見つけたし,渡河フェリーにも間に合った.対岸ではドライバーとガイドが許可書を持って待っていてくれた.シアン川への旅は上々に始まった.


* テゥティンへの道のり.300kmのダートを行く(photo:ヨナス=グルネワルド)


* 田園風景の向こうにヒマラヤ山脈が見える(photo:ヨナス=グルネワルド)

川の上流へと車を走らせる.300kmの未舗装路を三日間走り,スタートポイントへいよいよ到着しようとするときにインド陸軍に止められた.シアン川は中 国より流れくる.私たちは中国国境にできる限り近づいてスタートする計画を立てていたのだ.中印関係は明らかにベストと言える状況ではなく,この地域はと ても敏感になっていたのだ.幸いに管轄当局や警察の理解を得て,さらにもう少し上流へ進むことができた.予定していたテゥティンにかなり近づき,いよいよ プットインの時だ.


* 毎秒4000トンを越える水を流すシアン川(photo:ヨナス=グルネワルド)


* 川沿いで二日目のキャンプを迎える(photo:ヨナス=グルネワルド)

シアン川は私のカヤック歴の中で最大の川だ.九月,モンスーンの季節が過ぎ去り,しかし十月,水位は未だ高い.土色に濁った大河への川旅が始まった.前半は次々と瀬が現れた.巨大で予測不能,混沌とした波が列になって襲ってくる.それでもなんとか漕ぎきることができた.数日間,いくつもの瀬と瀞場を漕ぎ越えた.すべての瞬間が野生の風景の中で美しく統合していた.約100kmの漕行の後,300-400mもある吊り橋に辿り着いた.テイクアウトのガンジー橋だ.


* ガンジー橋とブラマプトラの渡河フェリー(photo:ヨナス=グルネワルド)

予定していた次の川へのスタートポイントで最終チェックを行う.クラス5のビッグウォータークリーク,二日間の未知のホワイトウォーター,視界を阻むジャングル..クルー達の頭に疑念がよぎった.一人は肋骨骨折という負傷も抱えていた.諦めるという判断をしなければいけない瞬間だった.

その後数日は,漕降可能な替わりの川探しだ.下調べがかなり難航したものの,地元の人々は親切だった.彼らの助けで新しい冒険の計画を立てることができた.ヤムネ川とシマン川だ.ビッグウォーターとしては有名ではないが,ジャングル地帯を流れるとても美しいクラス4の川への旅ができた.


* 地元の人々の助けで発見したシマン川を漕ぐ(photo:ヨナス=グルネワルド)

インドでは時間が瞬く間に過ぎていった.こんなにも素晴らしい場所から去るときが来てしまった.とは言え,,数週間の滞在で,ライスにはほとほと飽きがきてたんだが.

“ヤバい”ギアをサポートしてくれた LEVEL SIX,旅の発起人ヨナス=グルネワルド,エディ,ニーノ,レスリー=チャオ,そして親切な地元の人々へ,感謝.

投稿日:2014年03月03日

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